林野火災に伴う空中消火活動②
散水地点変更のため低高度を飛行するJA223Y
第2回でありますが、栃木県足利市における林野火災において活動された消防関係、警察、自衛隊、市役所職員や県職員の方々など全ての方に感謝するとともに、いち早い復興をお祈りしております。
一夜明けた2月24日(水)場外離発着場に到着すると未だに風が強い。 自衛隊は飛べたとしても、消防防災ヘリは飛行できるのか非常に心配だった記憶があります。
午前中は栃木県防災、茨城県防災、埼玉県防災の3機が飛来
2/22までダムで吸水を行なっていたのですが、この日から河川吸水に切り替えとなりました。
吸水を行う栃木県防災ヘリおおるり(JA09TR)
スーパーバケツ(散水用バケツ)を吊り下げ吸水地点を離脱する茨城県防災ヘリつくば(JA298R)
吸水点が共用なので、吸水完了まで待機するシーンも
吸水完了後離脱する埼玉県防災ヘリあらかわ2(JA31KN)
自衛隊が現場で散水活動を行う為に12時ごろより消防防災ヘリは一旦休止
茨城県防災ヘリと埼玉県防災ヘリは自県へ帰投していきました。
(自衛隊と消防防災ヘリは基本的に同時に活動を行いません)
昼を過ぎた頃に飛来してきたのは山梨県消防防災航空隊ヘリJA223Y あかふじ
その後横浜から横浜消防ヘリJA131Y はまちどり1 が飛来
山梨県防災ヘリが飛来するのは何となく想像通りだったのですが、横浜市消防局が飛来するのは想定外、本来は市民や県民の為に使う消防ヘリが他県に飛来するのはよっぽどの事だ…と災害の大きさを実感しました。
吸水管を取り付け離陸
消火活動
吸水中のあかふじ
吸水タイミングの兼ね合いで普段と違う場所で吸水するあかふじ
任務を遂行し、横浜ヘリポートへ帰投するはまちどり1 お疲れ様でした。
バケツの取り外し ハンドサインが見えますね。
こちらも任務を終え、山梨県双葉滑空場へ帰投
おおるりが飛来。足利消防の方を乗せ、上空偵察のため離陸
上空偵察を実施し、この日の活動は終了となりました。
この日の各県の飛行回数、散水量は
栃木県防災ヘリ(散水回数23回、散水量13,100L)
茨城県防災ヘリ(散水回数 17 回、散水量 8,500L)
埼玉県防災ヘリ(散水回数 13 回、散水量 3,800L)
山梨県防災ヘリ(散水回数 13 回、散水量 9,360L)
横浜市消防局消防ヘリ(散水回数 5回、散水量 2,700L)
※総務省消防庁HPより転載
この日の活動内容について更に詳しく知りたい方はこちらをご利用ください。
https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/210224ashikagashirinnya9.pdf
(3月1日9:00発表のもの)
ふらっと北陸逃避旅行記①
埼玉と茨城で受援訓練が設定されていた週、しかしながら私の耳には受援訓練中止のお知らせが…
せっかく休み取ったのに何もできない…そうだ疲れたからちょっと旅に出よう…と思いつきで次の日の夜行バスの席を取って金沢へ
さぁ到着しました金沢駅
到着すると雨…天気はどんよりで観光気分ではないのでとりあえずお風呂へ… 駅前のアパホテルの大浴場500円で入れました。どうやらお客さんもあまり入ってないみたいです…
お風呂に入った後は一日乗車券を買ってひがし茶屋街へ
もう入り口から風情がある街並み….
路地裏が良い感じの街は歩いていて楽しいですよね。
ひがし茶屋街のひがしを表す?行燈
開いているお店も少なく、唯一開いているお店で金箔ソフトを購入。食べて応援です。
こういうガラスに書いてある文字も好きなんですよね
その後は兼六園方面に進み古い校舎を改造した金沢くらしの博物館へ
昔の建物の作りをゆっくり見学しました。
当時の頃のガラス 歪んで見えるのが特徴です。
くらしの博物館を後にすると、いしかわ生活工芸ミュージアムへ こちらは写真が無いのですが、カイコの繭から加賀織物をつくる工程など地元の工芸品について見ることが出来ました。(受付にいたメガネを掛けている知的なお姉さんがめちゃくちゃタイプだったのはまた別の話…
その後は兼六園へ、庭園のことはよくわかりませんが…カワセミがいておじさま達と撮影しました笑笑
兼六園の象徴?である松と絡められてよかったです。
その後はバスに乗ってまた金沢駅へ
北鉄金沢駅(よくわからない構造です)
どこに行くかすら考えずにとりあえずバスに飛び乗ったこの旅、今度は思いつきで北陸鉄道浅野川線を撮ることに
つづく…
つくばHP定点日記
福島県沖で震度6強の地震があった次の日 東ヘリは報道機で大変賑わってましたが、私は自宅でレポートをしていました。
無線だけは付けていたのがよかったのか悪かったのかJA06HDがコンタクト
つくばに降りるのは中々ない事なのでゆったり準備をしながら出発すると、なんとJA08CXが目の前で離陸… レアな機体だけにしょんぼり…
そういえば防災航空隊が上がりっぱなしだなーと思い、のんびり待つことにしました。
待つこと1時間、やっと帰ってきました。
高萩方面の林野火災からの帰投
クルーの皆様によるお手振り ありがとうございます
エンジンランを行なっていた02TK
某TKB社は遊覧だけで終わってしまいそうなので帰ろうかと思ったところで更に実働です, 。
関宿付近の河原が燃えてるとの通報があり消火のために再度離陸するJA298R
宝筐山をバックに
その後また暇になってしまったので06HDを観察
そこにカメラついてるんですね…
日の傾きもいい感じになってきたので機体を撮影
定番の角度から
ローアングルから
そんなこんなしているとJA298Rが帰ってきました。
夕陽を浴びながら着陸するつくば
タキシング
ありがとうございます
JA298R着陸すると06HDがエンジンスタート どうやら東京ヘリポートに帰るようです。
離陸
筑波山と絡めて
06HDが離陸して直ぐにコンタクトしてきたのは
JA6509 珍しい機体がコンタクトしてるなーと、呑気な考えをしてしまってると
きたのはスノーシュー付き! しかもミラーもついてる!
カッコいいヘリの飛来にびっくりしました
どうやら人員輸送の為の飛来だったようで人を降ろして直ぐ離陸していきました。
淡い光線を浴びて離陸する6509
その後6693がナイトで降りてくる情報が入ったので寒空の中1時間ほど待機していると降りてきました。
ただ、バッテリーもない上に暗すぎて残念な結果に…
証拠程度に…
以上お祭りのつくばHPでした。
しばらくサボってしまいましたが生きてます。 続編お待ちの方大変お待たせしました(いないか笑
元同級生と青春してた話
私ももうすぐ成人…
彼女…ハッ…一年ほどいない…という事で元同級生(初めての彼女)を誘って井の頭公園に出掛けてきました。
これ上げてるのバレたら怒られるかな(笑)
10:30の予定でしたが、お互いに適当な性格なので集合時間は12時に….
いつも会ってすぐは照れ臭くてお互い話題を探りながら井の頭公園へ
どんな写真を撮ろうか頭の中で練りながら歩くと団地が!団地になんとなく惹かれるんですよね(笑)
あてもなく歩いていると井の頭弁財天へ
おみくじ引くと僕は末吉、彼女は大吉…
末吉って結びますかね?皆さん教えてください笑
その後そこら辺を歩きつつ遊びの広場へ
トートバッグの中は色々入ってました。 コイツ撮影終わったらバイト行ってその後バイトの人達と年越し魚釣りに行くらしい…その格好だと死ぬぞ…
前々回ぐらいに会った時に一緒に購入したα6300 とても気に入ってるようでご機嫌ポーズ
ジュースのボタン高くて買えない子のお手伝いをするか真剣に悩んで手伝う奴
本当そこ悩む?ってとこで悩むアホみたいな奴です笑
レンズの性能がみたくて取った看板 航空ファンってカワセミ好きな人多いですよね。
ブルーギルじゃダメなの… ←可愛い笑
橋をてくてく歩きながら売店がある方へ
こんな時期ですが売店は開いてました。
彼女は餃子ドッグが気になるようで1つづつ購入
ピースがしたかったらしいのですが形出来てない笑残念
お腹を満たしてもうひと回り
日も傾いてやっとInstagramで見るような写真を撮れるように
なんやねんそのポーズ
それは可愛いわ
撮りたいイメージがまとまったようで頑張ってアングル変えつつ写真を撮ってました。
髪染めたんだよね似合う?とかよく聞いてきて茶色似合うよ可愛いねと褒めると大変喜びますが、本当はあまり僕は変化に気付いてないです笑←申し訳ない。
本当はInstagramやYouTubeを観て写真映えする服を着てきたかったようなのですが、この後魚釣りなのと、ちょっと面倒で着てこなかったそうです笑 ズボラですね。
森の中から見る夕日は綺麗でした。X-T1の発色いいですね。
井の頭公園の夕日はどんな風に写ったのかな?
これ良くない?って自慢してきてくれるところも可愛げがある所だと僕は思います。笑
Instagramでウケが良かった一枚 それっぽいですよね笑笑
この日のカメラ達
左から奴のα6300、僕のX-T1+35mm f/1.8とD500+50mm f/1.8
この日1日使ってみてポトレやお散歩にはX-T1が向いてるかな?と思いました。
お互いの健康を願いながら吉祥寺駅で解散。
彼女はバイトと魚釣りで年越し、僕は勤務の為駅で年越し… 皆さんはどのようにして年越ししましたか?
追記
元同級生は数少ない東京で暮らしてる中高同級生なのでよくメシを食べに行く関係でそれ以上でもそれ以下でもありません。
彼女は可愛いですが、所々ズレてて面白いです。
昔話
前の回で話した話題について昔話をちょろっとしたいなぁ…と思いブログを書かせて頂きます。
※当時の記録が一部抜けてしまっているので散水量などの情報は正しくない場合があります。
調べると色々分かってしまいますが、具体的な場所と時間は伏せさせて頂きます。
これはとある大規模火災の話…
現場は産業廃棄物処理場でした。 出火から10日ほど燃え続け、県内外で広域消防援助隊を組み、消火にあたる程大きな火災でした。
1日目(だったはず…)に来県した隣県の航空隊(本県は定期整備の為出動不可)
隣県から応援が出た話を聞いて火災の大きさを実感した日でもありました。
それから2日経った頃に私は現場に入りました。
現場から10キロほど離れた所でも黒煙上昇が見えるほど延焼していました。
8:30ごろに現地入り
写真に小さく写っているのは県内全域から集結した消防車
9:30ごろに応援の航空部隊が到着
最初は管轄消防本部、広域支援隊大隊長以下数名を乗せた状況確認からのスタートでした。
余談ですがこのLZは100m×40m程で、実際立ってみると本当にここにヘリを降ろすのかと思うほど狭い所でした。(付近に木が生えてる為余計に)ここに機体を降ろしてしまうパイロットさん凄いですね…
偵察後はLZを公園から河川敷に変更するということで移動をしました。
LZに到着後1番最初に飛来したのはふくしまでした。
吸水管と取り付け後離陸、吸水管は人の手で離れるまで保持します。
吸水中の一コマ 一回の散水で約400〜5・600L撒いたようです。
ふくしま帰投後再度他県応援に備えるフライトサービス(安全管理)
その後飛来した埼玉のあらかわ2
1回の散水で約300〜500Lを撒いてました。
ランディングギアがある機体に消火タンクを付けた場合は地上高が非常に低くなるので、タンク下を確認しながら離発着してるようです。
あらかわ2の帰投後、おおるりが飛来。
同様にランディングギアが付いているので機体下部を確認しながらの離発着でした。
一回の散水量は400〜8・900Lだったような気がします。
帰投
その後再度おおるりが飛来
吸水中のおおるり
帰投の為着陸
帰投時の1コマ
2日目の朝(発災から4日目)
朝イチで再度ヘリコプターによる上空偵察を実施。
上空偵察の結果、空中消火が必要との事で広域応援へ
おおるりによる消火の実施
ヘリテレビによる情報収集を行う地上隊
活動限界の為、帰投準備を行なっている様子。
本日の活動を終え、基地に帰投するおおるり
近隣住民の方々が手を振るのに応える隊員。
その後、ふくしまが飛来
途中吸水方法を自吸水から消防吸水に切り替える為、LZ変更
消防吸水実施中
地上隊に合図する隊員
散水してる様子がほんの少しだけ見えました。
※高い技術を持つパイロットと隊員がピンポイントで散水を行う為現場の評判は良かったようです。
航空小隊の活動が終了した後に宿営地(前進基地)に立ち寄りましたが、現場から帰ってきて一旦休憩を取る隊員、消防車に乗り込み現場へ向かう隊員…言葉に中々表せない状況でした。
拠点形成車 この車は5年10年と動かずに税金の無駄と言われる方が平和な証拠で良いのですが、実際に出場していました。
働いているところを初めて見ました。
広域応援で来た車両
高速道路を使って1時間ほどかかるところから来てました。
集結場所(宿営地)になった総合運動公園
そもそも何故、自衛隊が消火に当たらなかったのかと思う方もいるでしょう。
実際に自衛隊に災害派遣要請を出すという案も出ていたようです。確かに山林火災では、陸上自衛隊のCH-47チヌークを使うのがほぼ当たり前のようになっています。しかし、ここは田舎ながらも民家や倉庫がある街の郊外です。 現場付近には農業施設や飼育小屋などがあり、散水を行うとダウンウォッシュの風圧や水圧によりかえって付近の建物などに被害をもたらすという懸念があった為断念しました。 2つ目の理由としては、LZの確保が難しい点です。林野火災の場合、現場付近には陸上競技場などが併設された大きな公園などの土地や河川敷がある事が殆どですが、この現場付近にはなく、チヌークサイズの運用は不可能といった事も断念の理由となりました。 これは自論ですが、連携の難しさなどもあったと思います。今までの活動を見ると、自衛隊と消防の同時消火活動は中々難しく、林野火災でも○○時より自衛隊が消火を行う為、消防は待機・自衛隊は火点○側を散水、消防は火点□側を散水と連携を取ってるようで、同じ空域に入らない事が多いと感じてます。こういった理由の為、UH-1による散水も行わなかったと思われます。
このようにして、5〜6日間ほど航空機なども用いて消火活動を行いました。
参考に…
産経新聞ニュースより
火災が起きている範囲は約2万平方メートルで、高さ10~20メートルほどに積まれた電子レンジや冷蔵庫といった家電が燃えた。
こうして燃え続けた火災は13日目にしてようやく鎮火しました。
最終的なプレスリリースを見ると、この火災はプラスチックゴミに紛れたリチウムイオンバッテリーの発火が原因だったようです。
まぁいいやという気持ちで捨てているゴミは時として大惨事になる場合があるので、地球のためにも、世の中のためにも最低限は分別して下さい。
終わり。
追記
写真は現場管轄の消防をはじめとした各機関に提供致しました。資料として文書に使用されたり、今後の教育資料に使用していただいてるようです