林野火災に係る空中消火活動④
第4回(一応最終回?)を迎えるにあたり、栃木県足利市内で発生した林野火災の対応に当たられた全ての方々に敬意を表すると共に、早期復興をお祈り致します。
発災から6日目の2月27日(土)、現場の天気は相変わらずの晴れ しかしながら風は殆どなく穏やかな天気となりました。
この日は鎮圧には至らなかったものの、消防力の方が優勢と感じる日になりました。
地上では、総務省消防庁の職員をはじめ東京消防庁、宇都宮市消防局、小山市消防本部など近隣の様々な消防組織が応援に駆けつけ、鎮火に向けて活動をしていました。
航空部隊は東京消防庁航空隊をはじめ、遠方の富山県消防防災航空隊、横浜市消防局航空隊、宮城県消防防災航空隊などが飛来し消火活動を実施しました。
前日の2/26から場外離発着場(以降場外)が変更となり、航空機がより多く安定した場所に着陸できるようになりました。
集結した航空部隊
現地に到着すると、既に横浜市消防局や東京消防庁が場外に集結していました。
前日に雲が多く越後山脈越えを断念し飛来出来なかった富山県消防防災航空隊のJA119W とやまが飛来。
実災害による散水は今回が初。
ヘリにスキー板を装着し、消火タンクを抱えてる姿は中々見れないのではないのでしょうか?
着陸後、エンジンカットをせずに吸管を取り付け
吸管取り付け完了、離陸
続いて東京消防庁航空隊のつばめも離陸
更に横浜市消防局航空隊のはまちどり1も離陸
写真はありませんが、3機離陸後栃木県防災ヘリおおるりが場外侵入、吸管取り付けし散水に向かいました。
吸水位置へ前進中
吸水完了
富山県防災ヘリは午前中でミッション終了、帰投していきました。
この日も自衛隊が現場進出、散水にやる空中消火を実施していました。
その間消防・防災航空隊は待機
川辺に並ぶバキュームカー これで水を吸い火災現場へ搬送してるようです。
昼頃に横浜市消防局が帰投して行きました。
お疲れ様です。
昼過ぎになると再度 消防防災ヘリの出番
東京消防庁のつばめ(JA119G)が最初に離陸
続いて宮城県防災航空隊のみやぎ(JA04FD)が離陸
写真はありませんが、続いて埼玉県防災航空隊のあらかわ4が離陸していきました。
吸水後、機首を現場方面に向ける東京消防庁のつばめ
同じく吸水後に機首を現場方面に向ける宮城県防災航空隊のみやぎ
吸水後現場へ向かう栃木県防災ヘリおおるり 後ろに見えるのは東京消防庁のつばめ
吸水後、吸水点離脱する埼玉県防災ヘリあらかわ4 バンビバケットを吊り下げています。
この日も消防防災ヘリ4機による散水は16:15頃に終了。 各機帰投準備に入ります。
場外離発着の全景
みやぎが帰投
つばめもエンジンスタート
離陸、ギャラリーや消防隊員に向け手を振ってますね。
最後におおるりが離陸。
この日の散水回数と散水量は
栃木県防災ヘリ(散水回数28回、散水量18,100L)
富山県防災ヘリ(散水回数7回、散水量 4,650L)
埼玉県防災ヘリ(散水回数 20 回、散水量 12,000L)
東京消防庁消防ヘリ(散水回数 23 回、散水量 9,100L) 横浜市消防局消防ヘリ(散水回数 15 回、散水量 8,600L)
宮城県防災ヘリ(散水回数 13 回、散水量 6,600L)
※総務省消防庁HPより転載 (3/2 19:00)
https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/210224ashikagashirinnya11.pdf
この日は土曜日ということとあり、ギャラリーが多かったです。
ギャラリーの方々の中にはヘリコプターに手を振られるお子さんもいて、活動する隊員の気を引き締めると同時に、大きなモチベーションになったと思います。
この災害において交通渋滞やギャラリーについて議論が繰り広げられていましたが、一概に○○が良いや××が悪いという事は無いかなぁーと考えております。
世の中には様々な方がいらっしゃるので意見も様々ですけどね😌